10年目の挑戦!お菓子屋さんから「お惣菜屋さん」へ


はじめまして、野菜菓工房「楓fu-(ふぅ) 」と申します。鹿児島県の南の端っこ、自然豊かな南九州市頴娃町の集落にある小さなお店です。


楓fu-は、9年前(2010年)から、有機無農薬栽培農家である両親が育てた野菜をつかった「畑に一番近い台所から、からだに優しいおやつ」をお届けしてきました。


おやつは、定番商品のお野菜クッキーシリーズのほか、ケイクサレ、マドレーヌ、チーズケーキなどに旬に応じた季節のお野菜を使った40~50種類のレパートリー(期間限定商品を含む)があり、常時10種類程度を販売しています。


当初は店舗もないため、実家の作業場の片隅に工房を造り、商品化したおやつを知り合いのお店のレジ横に置かせてもらうことや、各種イベントに出店することからはじめました。

3年目の2012年、同じ集落内の空き家を貸してもらえることになり、友人たちの力を借りながら、「訪ねて来た方がゆっくりと、自分も愉しく過ごせる空間になるように」と、現在の店舗兼工房を構える運びになりました。


7年目の2016年、自家農園産の野菜をふんだんに使ったお昼ごはんの提供をはじめ、9年目の2018年に夫と結婚。

農家の娘から農家の嫁になった私は、夫が作る多種多様な無農薬野菜をつかった「お弁当」や「オードブル」の提供をはじめることになりました。


お弁当やオードブルの提供をはじめてみると、思わぬ反響がありました。

お茶農家が多いこの南九州市頴娃町では、新茶のシーズンになると24時間フル稼働する農家もいるため、もっぱら「ごはん」のことで困っています。


忙しい農家の台所代わりとして、私はせっせとお弁当を作り、このまちの農家の元気をつくるお手伝いができるようになりました。

運動会シーズンになると、ご家族の大事なお重をお預かりして、忙しいお母さんの代わりにお昼ごはんを作らせていただくことも増えてきました。


私自身、結婚でライフスタイルも変わり、ものの見え方・考え方が変わってきた頃に取り組み始めたお弁当。

子育てしながら働くお母さん、一人暮らしをする若い世代、近所のおじちゃんおばちゃんたちが本当に困っているのは、「日々のごはん」のことで、できれば冷凍食品やコンビニ弁当に頼りたくない気持ちはみんな同じでした。

節目の10年目を迎える現在、みんなの台所代わりになって「畑に一番近いお惣菜屋」として次のステップを踏み出したい、と考えるようになりました。

くわとかまどのある暮らしプロジェクト

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